この記事をざっくり解説
- SEO対策におけるキーワード選定とは、ユーザーニーズを考えてWebサイト全体や各記事に対策ワードを設定すること
- キーワード選定を正しく行うことで、狙っているターゲット層を獲得でき、戦略作り・コンテンツ作り・計測にも役立つ
- キーワード選定の際は、メディアの目的やペルソナを明確にし、目標達成につながるキーワードを選ぶべき
「キーワード選定」は、SEO対策を行ううえでマスターするべき項目の1つです。
正しいキーワード選定ができれば、効率的に上位表示を狙えるうえ、自社の狙うターゲット層へ確実に情報を届けることができます。
「なかなか自社サイトの順位が上がらない」「1ページ目に表示されているのにコンバージョンにつながらない」という場合は、キーワード選定の方法が間違っているのかもしれません。
この記事では、SEO対策におけるキーワード選定のコツと6つの手順を分かりやすく解説します。
SEO対策のキーワード選定で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
SEO対策におけるキーワード選定とは?
そもそも、SEO対策におけるキーワード選定とは何なのか、目的や重要性を把握しておくことが重要です。
まずは、SEO対策やキーワード選定の概要について解説していきます。
SEO対策とは?
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略称であり、日本語では「検索エンジン最適化」といわれる施策です。
SEO対策は、あるキーワードがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べられたとき、特定のWebサイトを上位表示させるために実施されます。
例えば、自社サイトで家電を販売している場合、「冷蔵庫」「電子レンジ」などのキーワードで上位表示を狙うことがSEO対策です。
SEO対策が成功すれば、広告宣伝費を抑えて自社サイトへの検索流入数を増やしたり、ブランディングができたりするといったメリットがあります。
このように、SEO対策は自社が発展するために活用するべき施策であり、その工程として大切なのが「キーワード選定」です。
Webサイトや記事を制作する際、まずキーワード選定によってどのような検索語句で上位表示を狙うのかを決定します。
このとき選定するキーワードを誤ると、仮に上位表示したとしても、自社が達成したい目標を叶えることは難しくなってしまいます。
SEO対策でキーワード選定を行う目的
SEO対策でキーワード選定を行う目的は、以下の通りです。
- 自社商品に関心のあるユーザーを獲得するため
- 適切なSEO戦略を立てるため
- ユーザーが求めるコンテンツを作るため
- 定期的に計測をするため
適切なキーワード選定を行うことで、自社が「読んでほしい」と考えているユーザーをWebサイトへ流入させることができます。
例として、自社サイトで家電を販売しているなら「冷蔵庫や電子レンジが欲しいと思っているユーザーを獲得したい」と考えるでしょう。
「冷蔵庫」「電子レンジ」のキーワードで自社サイトが上位表示できれば、購買意欲の高いユーザーを獲得でき、資料請求や販売促進につなげられます。
一方で、適切なキーワードを選定してSEO戦略を立てることも目的の1つです。
一般消費者向けに家電を販売しているサイトにもかわからず、「冷蔵庫 業務用」「オーブン 飲食店」などターゲットが異なるキーワードを狙っては、例え1位になったとしてもコンバージョンにはつながりません。
自社の強みやターゲットを把握したうえで、設定するべきキーワードを網羅できれば、より具体的に効果の出る戦略を立てられるでしょう。
さらに、具体的なキーワードを設定することで、ユーザーのニーズに沿う充実したコンテンツが作成できます。
例えば「冷蔵庫 一人暮らし」というキーワードなら、「一人暮らし用の小さな冷蔵庫を紹介しよう」と具体的に執筆内容を考えられるので、よりターゲットに刺さるコンテンツが制作できます。
また、Webサイトの数値計測や分析はツールを使って行いますが、このときもキーワードは欠かせない要素といえます。
上位表示を狙うキーワードを設定しておくことで、そのキーワードで順位がどのように変動しているのか、そこからどれぐらいコンバージョンが発生しているのかなど、定量的に計測・分析することが可能です。
SEO対策におけるキーワード選定の4つのコツ
SEO対策においてキーワード選定を行うときは、以下4つのコツを意識しましょう。
- メディアの目的を明確にする
- ペルソナを設定する
- 目的達成につながるキーワードを選定する
- ユーザーが検索するキーワードを選ぶ
誤ったキーワード選定を行うと、せっかく予算や時間をかけてWebサイトや記事を制作したとしても、大きな成果は見込めません。
こちらで紹介するコツを全て押さえて、コンバージョンにつながるキーワードを選定しましょう。
メディアの目的を明確にする
キーワードを選定する前に、自社メディアの目的を明確にしてください。
「自社商品をPRするメディアを作る」といった抽象的なものではなく、「家電に関する悩みを解決してもらい、自社サイトで家電を購入してもらう」といった具体的な目的設定が大切です。
メディアの目的を具体的にすると、どんなキーワードを設定するべきかが大まかに見えてきます。
例えば、家電に関するお悩みを網羅するサイトであれば、商品をPRするだけでなく、「冷蔵庫のサイズの選び方」といったコンテンツも必要になるでしょう。
メディアの目的を明確にすれば、狙うべきキーワードと狙うべきではないキーワードが把握できるので、効果的なWebサイトを運営できます。
さらに、Webサイトを訪れたユーザーが、具体的にどんな行動を起こしてほしいのかを考えることもポイントです。
「自社の資料請求をしてもらう」「自社の商品を購入してもらう」「自社のブランドイメージを向上させる」など、ゴールをどこに設定するのかによって、選定するキーワードも異なります。
キーワード選定を始める前に、今一度自社メディアをどんな目的で運営するのか考えてみましょう。
ペルソナを設定する
キーワード選定に欠かせないのが、ペルソナを設定することです。
ペルソナとは、自社商品・サービスのターゲットなる人物像を具体化したものを指します。
どんなユーザーに向けたWebサイトなのかを具体的に決めれば、ターゲットに「私のために作られたコンテンツだ!」と思ってもらうことができます。
「ペルソナを絞らず、とにかくたくさんの人に自社サイトを見てほしい!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、具体的なユーザー像を設定せずに、大衆に向けたコンテンツを作成しようとすると、検索意図とは異なる内容になり、ターゲット層に受け入れられないコンテンツになってしまいます。
ペルソナを設定するときは、ターゲット層の声が反映されたデータを集めたうえで、ユーザー像に適した以下の情報を書き出していきましょう。
- 年齢
- 職業
- 住所
- 家族構成
- 年収
- ライフスタイル
- 性格
- 悩み
- 願望
- 自社商品に関すること(家電マニアなど)
このとき重要なのが、実際に自社の商品を購入した人の情報をペルソナ像に反映させることです。
想像ではなく、実データにもとづいて人物像を決定していきましょう。
上記のように具体的に決めるのが難しい場合は、「どのようなことに悩んでいるのか」「どのようになりたいのか」の部分だけでも押さえておいてください。
目的達成につながるキーワードを選定する
ただ関連性の高いキーワードの掛け合わせを網羅するのではなく、自社の目的達成につながるキーワードを選定しましょう。
例えば、オリジナル家電の販売促進を目的にしているWebサイトの場合、「ヤマダ電機 おすすめ商品」といったキーワードはNGです。
もし「ヤマダ電機 おすすめ商品」で1位を獲得できたとしても、ヤマダ電機に関心のあるユーザーが流入してくるので、自社の家電の購入にはつながりづらいでしょう。
目的達成につながるキーワードを選定するときは、検索意図を考慮するのが良いです。
検索意図は、主に以下の4種類に分類されます。
- Knowクエリ(~が知りたい)
- Doクエリ(~をやりたい)
- Buyクエリ(~を買いたい)
- Goクエリ(~へ行きたい)
Webサイトの目的が販売促進なら、「Doクエリ」や「Buyクエリ」を選ぶのがおすすめです。
ただし、「家電 おすすめ」「冷蔵庫 人気」といったDoクエリ・Buyクエリは、コンバージョンにつながりやすいキーワードではあるものの、検索ボリュームが少なく、競合も強くなる傾向にあります。
そのため、より広くリーチしていくためには、「冷蔵庫 寿命」「電子レンジ 掃除」といったKnowクエリも対策していく必要があるでしょう。
ユーザーが検索するキーワードを選ぶ
キーワードを選定するときは、ユーザーが検索するワードを設定するべきです。
例として、自社がハンコを販売するWebサイトを立ち上げた際に、「シャチハタ」「印鑑」といったキーワードを設定するのが良いということです。
実際、シャチハタの正式名称は「浸透印」ですし、印鑑とは厳密にはハンコそのものではなく、印のことを指しますが、一般的にユーザーは「シャチハタ」や「印鑑」と検索するからです。
キーワードを「浸透印」として対策した記事が1位を獲得したとしても、そもそも検索するユーザーが少ないので多くの流入は見込めないでしょう。
このように、ユーザーが検索しないキーワードを選定してしまうと、せっかく上位に表示できたとしても自社サイトの目的を達成することはできません。
自社が設定しているターゲットはどんなキーワードを使うのか、しっかり考えながら選定することが大切です。
どのような言い回しが適切か迷ったら、競合サイトをチェックして、どのようなキーワードでコンテンツを制作しているのか参考にしましょう。
SEO対策におけるキーワード選定の手順6ステップ
キーワード選定を以下の6ステップで行えば、誰でも適切なワードを設定することができます。
- メインとなるキーワードを決める
- メインキーワードの掛け合わせを洗い出す
- 掛け合わせ以外のキーワードをピックアップする
- キーワードをカテゴライズする
- 検索ボリューム・競合サイトを調査する
- SEO対策をするキーワードを決定する
以下でそれぞれの手順について詳しく解説していきます。
メインとなるキーワードを決める
まずは、Webサイトのテーマとなるメインのキーワードを設定します。
キャンプ用具を販売するWebサイトなら「キャンプ」といったように、キーワード選定の軸となるワードを決めましょう。
注意したいのは、メインのキーワードを自社が伝えたいことを主軸として選ばないことです。
「キャンプ用具を売っているけど、とにかくテントのことだけを伝えたい!」と考え、「テント」をメインのキーワードにしてしまうと、流入できるターゲット層を逃してしまうのでもったいないです。
このステップが達成できれば、今後どのようなコンテンツを作っていくのかといったWebサイトの方向性を決定できるので、入念に行いましょう。
メインのキーワードを設定するときは、検索エンジンでキーワードが検索された回数である「検索ボリューム」を参考にすることもおすすめです。
キーワード選定は、メインのキーワードから派生させて行うので、検索ボリュームの大きいものを選びましょう。
検索ボリュームは「キーワードプランナー」というツールで調べることができます。
メインキーワードの掛け合わせを洗い出す
メインキーワードが決定したら、付随するキーワードを選定しましょう。
付随するキーワードを洗い出す方法としては、以下の2つを参考にしてください。
- サジェストキーワード
- 関連キーワード
サジェストキーワードとは、検索窓にあるワードを記載したとき、候補に挙がるキーワードのことです。
Google・Yahoo!などの検索エンジンが自動で検索意図に沿ったキーワードを提案しており、検索しているユーザー本人の検索履歴も参照して表示されます。
サジェストキーワードは、メインキーワードと共に検索される可能性が高い語句なので、流入数をアップできるものを選定できるでしょう。
一方、関連キーワードとは、メインキーワードと関連性が高かったり、連想されるキーワードのことです。
関連キーワードは一般的に検索結果の下部に表示され、サジェストキーワードと同じく検索エンジンが自動で表示しています。
ただし、関連キーワードの候補は、検索しているユーザーの履歴が反映されず、トレンドに沿った語句が選ばれることもあるため、メインキーワードを含んでいるとは限りません。
「サジェストキーワード」と「関連キーワード」の特徴をそれぞれ押さえながら、自社サイトに適したキーワードを洗い出していきましょう。
掛け合わせ以外のキーワードをピックアップする
メインキーワードの掛け合わせを網羅しても、すべてのキーワードを抽出できたわけではありません。
例えば、脱毛に興味がある人は「脱毛+○○」だけでなく、「VIOとは」「ムダ毛 処理」といった風に「脱毛」を含まないキーワードでも検索します。
そのため、メインキーワードは含まないけど、ターゲットが検索するであろうキーワードも洗い出すことで、抜け漏れを防ぐことができます。
掛け合わせ以外のキーワードをまとめるときは、以下2つの方法を試してみましょう。
- ユーザーの声を参考にする
- 自社の担当者から話を聞く
SNSやYahoo!知恵袋などでメインキーワードを検索すると、関連性の高い悩みや疑問がヒットします。
実際のターゲット層が感じているリアルな悩みは、サジェストキーワードや関連キーワードで表示されていなくても、対策することでコンバージョンにつながる可能性が高いです。
また、ターゲットと身近な存在であり、第三者目線で考えてくれる担当者に相談するのも良いでしょう。
掛け合わせ以外のキーワードを見つけるには、いかにユーザーの悩み・願望を理解しているかが重要です。
キーワードをカテゴライズする
候補となるキーワードを洗い出したら、それぞれを検索意図ごとにカテゴライズして整理します。
キーワードのニーズや特徴が一致しているものを同じカテゴリーにまとめれば、優先度が付けられたり抜け漏れがなくなったりするというメリットがあります。
例として、「キャンプ」がメインキーワードのカテゴリーを以下にまとめてみました。
カテゴリー | キーワード |
キャンプの始め方 | 「キャンプ やり方」「キャンプ 初心者」 |
キャンプの道具 | 「キャンプ テント」「キャンプ 椅子」 |
おすすめのキャンプ場 | 「キャンプ場 東京」「キャンプ場 人気」 |
カテゴライズできたら、カテゴリーごとのキーワードがWebサイトの目的を達成できるものかを考えます。
もし、キャンプ道具を販売しているサイトなら、カテゴリー「おすすめのキャンプ場」に当てはまるキーワードはコンバージョンから遠いと予測されるので、優先度は低いでしょう。
このように、ユーザーの検索意図を考えながら選定することで、自社の目的を達成できるキーワードを見つけられます。
検索ボリューム・競合サイトを調査する
対策するキーワードがピックアップできたら、それぞれの検索ボリュームと競合サイトを調査して、さらに絞っていきましょう。
検索ボリュームは、大きければ大きいほど良い訳ではなく、自社サイトの状況に合わせて決定することがおすすめです。
Webサイトの立ち上げ期に検索ボリュームの大きいキーワードを狙っても、検索上位に表示させることは難しいです。
まずは、検索ボリューム100~300程のキーワードを対策し、Webサイトの質を高めていきましょう。
検索ボリュームで仕分けをしたら、検索エンジンでキーワードを検索し、競合サイトを調査してください。
競合サイトが資本力のある大手企業だったりドメインパワーがあまりにも高かったりする場合は、上位を狙うことは難しいです。
特にはじめのうちは、自社と同規模のサイトが上位表示できているキーワードを狙っていくのが良いでしょう。
SEO対策をするキーワードを決定する
検索ボリューム・競合調査をもとに選定したキーワードに優先順位をつけ、SEO対策におけるキーワードを決定していきます。
優先順位をつけるには、「どうすれば最短でコンバージョンにつなげられるか」をベースに考えましょう。
さらに、既存ページとの類似性やWebサイトの拡張性などを考慮することも重要です。
Webサイトのテーマと類似性の高い記事を増やすことができれば、自社サイトの評価を効率的に上げられます。
ユーザーの滞在時間アップも見込めるので、自社が伝えたい情報をより正確に届けられるでしょう。
このように優先順位を決めて記事を執筆してからも、キーワードのブラッシュアップを行うべきです。
実際にどんなキーワードでページが表示されているのか、獲得したいターゲット層に届いているのかなどを踏まえながら、定期的にキーワードの見直しを実施していきましょう。
SEO対策のキーワード選定におすすめのツール5選
SEO対策でキーワード選定をするときに、ツールは必要不可欠です。
SEO対策のキーワードを選ぶ際は、以下5つのツールがおすすめです。
- キーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ahrefs(エイチレフス)
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- Googleトレンド
上記のツールを利用すれば、効率良く自社に適したキーワードを選定できます。
以下ではそれぞれのツールの特徴について解説していきます。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが提供しているツールです。
Google広告の配信時に利用するためのツールですが、配信者ではなくても使用することができます。
キーワードプランナーでできることは、主に「検索ボリュームの確認」と「関連キーワード候補の確認」です。
キーワードを入力すれば、月間平均検索ボリュームや競合性、入札単価などをチェックできます。
さらに、メインキーワードを記載すると関連キーワード候補も表示されるので、キーワード選定に役立つでしょう。
キーワードプランナーは無料でも使用できますが、その場合、検索ボリュームは「1万~10万」という風にアバウトな数しか確認できません。
正式な条件は公表されていませんが、月に数百円ほど広告を出稿すれば詳細データが表示されるため、詳しく知りたい場合は検討してみてください。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、主にサジェストキーワードを探すときに利用できる無料ツールです。
メインキーワードを入力するだけで簡単にサジェストキーワードを網羅できるため、手軽にキーワード選定を行いたい方におすすめです。
ユーザー登録をしなければ1日5回、無料のユーザー登録をすれば1日50回まで使用できます。
検索ボリュームは無料版ではチェックができないので、キーワードプランナーと併用して使われることが多いです。
サジェストキーワードの他にも、キーワードと一緒に使われることが多い「共起語」や、キーワードに関するニュースなどを確認できるため、1つのツールでさまざまなSEOに関する情報を得られます。
入力したキーワードと関連する単語や意味が似ている単語も把握できるため、SEO対策を実施する場合はぜひ利用してみましょう。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefs(エイチレフス)は、キーワード選定を筆頭としたさまざまな分析を行える有料ツールです。
Ahrefsでは、調査したいキーワードを入力するだけで、以下のような情報を手に入れることができます。
- 上位表示の難易度
- 検索ボリューム
- 予測されるアクセス数
- 関連キーワード
費用はかかりますが、Ahrefs 1つで知りたい情報を全て得られるため、本格的にSEO対策に取り組みたい方におすすめです。
また、Ahrefsはキーワード選定以外にも、競合サイトの被リンク獲得数や流入キーワードの分析もできます。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)とは、Ahrefs(エイチレフス)と同様にキーワード選定から競合サイトの分析までを行えるツールです。
無料版でも利用できますが、検索回数や取得データに制限がかけられてしまうので、SEO対策に力を入れたい方は有料版を選びましょう。
Ubersuggestでは、主に以下のようなことがチェックできます。
- キーワードの検索ボリューム
- SEO難易度
- クリック単価
- 関連キーワード
- 競合の流入キーワード
全て直感的に使えるので、初心者から上級者まで誰にでもおすすめのツールです。
さらに、Ubersuggestが提供している拡張機能を導入すれば、キーワードの検索結果にて、検索ボリュームや関連キーワードなど、さまざまな情報を入手できます。
競合サイトへの流入見込み数も検索結果で確認できるため、効率的にリサーチが可能です。
Googleトレンド
Googleトレンドは、Googleが提供している無料のツールです。
ユーザー登録をする必要もなく、キーワードの検索需要をグラフでチェックできます。
Webサイトを運用するうえで、対策キーワードの需要を知ることは非常に大切です。
自社の目標を達成できそうなキーワードを発見できたとしても、検索需要が低下していれば、将来的な自社サイトへの流入増加は見込めません。
Googleトレンドなら、キーワードの人気度や注目度合いの流れを簡単に把握できるため、今まさに需要のあるキーワードを選定できます。
SEO対策としてキーワード選定を行ううえでの注意点
SEO対策においてキーワード選定を行う際、以下2つの点に注意しましょう。
- カニバリに注意する
- 検索ボリュームを意識しすぎない
以下でそれぞれの注意点について詳しく解説していきます。
カニバリに注意する
カニバリとは「キーワードカニバリゼーション」の略であり、自サイト内に検索意図が同じ記事が複数あり、それぞれが検索順位を争っている状態です。
一見、問題がなさそうに思えるカニバリですが、内容が似ているページが複数あると、Googleからの評価が分散してしまい、SEOにマイナスに働くと考えられます。
カニバリを引き起こす原因は、類似したコンテンツが自サイト内に複数あることです。
記事執筆前に検索意図が同じキーワードをまとめることで、カニバリを防止することができます。
カニバリが起きてしまった後に改善するには時間や手間がかかるため、キーワード選定時に対策をしておきましょう。
検索ボリュームを意識しすぎない
キーワード選定をするうえで、検索ボリュームや競合の強さを参考にすることは大切です。
しかし、もし自社サイトのコンセプトやユーザーのことを考えたときに必要なのであれば、検索ボリュームが少なかったり競合が強かったりするキーワードでも、コンテンツを制作すべきです。
仮に上位表示できなかったとしても、サイト内にコンテンツを作っておくことで、別の記事からの回遊が見込めます。
そこでコンテンツを読み込むことでコンバージョンにつながる可能性も大いにあるため、検索ボリュームにとらわれすぎず、ユーザーに必要な情報は入れるようにしましょう。
キーワード選定を適切に行って求めるユーザーを集客しよう
SEO対策のキーワード選定をしっかり行えば、狙っているターゲット層を獲得でき、戦略設計・コンテンツ作り・分析にも役立ちます。
メディアの目的を明確にしたうえで、ユーザー視点で考えていくことで、自社サイトをさらに発展させるキーワードを見つけられるはずです。
最後に、具体的なキーワード選定方法を以下にまとめました。
- メインとなるキーワードを決める
- メインキーワードの掛け合わせを洗い出す
- 掛け合わせ以外のキーワードをピックアップする
- キーワードをカテゴライズする
- 検索ボリューム・競合サイトを調査する
- SEO対策をするキーワードを決定する
上記の6ステップを実践して、自社サイトに最適なキーワードを選んでください。